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2016'09.15 (Thu)

縫い紋をほどく

9月も半ばということで、きものも見た目に夏を残さない秋らしいコーディネイトをする時期です。
見た目秋らしく、でも裏では涼しく、というのがこの時期。

さて、縫い紋で一つ紋が入っている、ちょっと透ける羽織をネットで見つけて買いました。
正絹でしたし、ちょっと直せば私にちょうどいいサイズだったので。
市松模様が透けて見えて、伸縮性もちょっとあって、たたんでもしわになりにくい感じです。

家紋の入った袷の羽織は今時あまり着ていく場所もないといわれていますよね。

この薄いのはそれとはべつで、寒くない時期に塵除けにちょっと羽織るためなので、家紋は必要なく、あると逆にふだんには着られないというし、取ることにしました。

家紋が入るというのはフォーマルになるので、普段着に羽織るとちぐはぐになってしまうのですね。
いろいろな意見があるところですが、着物のルールって難しいようでいて、理由がわかると納得です。

家紋でなく、遊び紋だったら、普段に着られます。

上から別の刺しゅうをする、あるいは遊び紋を張り付けるなどしてもよかったんですけど、着る機会を増やすために取ることにしました。
これを刺した職人さんにはすごく申し訳ない思いはあったのですが。
中陰剣花菱
この紋は中陰剣花菱というのでしょうか。

それを日本刺繍の技法の芥子繍(けしぬい)で刺しています。
測ってみたら、1cmに20目も。
中陰剣花菱

芥子縫いというのは、西洋のシードステッチにも似てるのですが、縫い紋などは点線に刺すので、バックステッチの小さいものとも言えます。
だからと言って、バックステッチのように前の目につなげて刺すのではなく、半返し縫いのように点線に刺すのですが、そのときもまた斜めに刺すので、同じ縫い方のステッチはないのではないでしょうか。

細く絹を撚って刺しますが、撚りが強すぎてもだめですし、糸が太いのは「太芥子」という別のものになるらしく、とにかく、細い糸で細かく、そろった、小さな点を線状に並べるすごい技術が必要なのですね。

想像してみてください。
1cmに20目の点線。

ほんとにほどけるのでしょうか?


【More・・・】

T布を傷めないよう、老眼鏡でなく、レンズのハズキルーペを使って、休みながら2時間かけて取りました。

これを刺しゅうした職人さんがせっかく刺したものです。
刺繍をする人間として申し訳ないと思いながらも、これから、普段のお出かけに活躍させます!と念じながらほどきました。

はさみは裏からしか使えません。
表の針目は針の先でないとひっかけることさえできません。
中陰剣花菱

握りばさみを悪く思ってる人もいるようですが、握りばさみは素晴らしいです。
この作業は日本のよく先のとがったにぎりばさみだからこそできました。

ほかの洋の刺しゅう向きのはさみも試しましたけど、ほどくのは無理でした。
握りばさみが一番でした。

あとは針でそっと取りながらの作業でした。

刺繍に多少慣れている私でもてこずった芥子縫いをほどく作業。
あらためて、職人さんの技に脱帽です。

刺した職人さんに申し訳ないことをしたからには、ハーフコートやカーディガンのような役割でたくさん着て、着倒そうと思っています。


キルト&ステッチショー2016()、いよいよ今日15日(木)から始まりました。
3日間の開催です。

ご来場の際は、ぜひ、日本ヴォーグ社さんのブースにもお立ち寄りくださいね。
ステッチイデーの表紙のパネルが展示してあるそうです。
会場限定の配布物ももらってくださいね。

ステッチイデーの表紙と配布物の表紙に私のフリーステッチの作品を使ってくださってるそうです。

ステッチイデーVOL.24は、表紙の画像はまだのようですが、予約が始まっています。

↑アマゾン

紀伊国屋書店→ステッチイデー vol.24

楽天ブックス→ステッチイデーVOL.24


今回の特別付録は270周年を迎えるDMCの25番糸色見本帳と図案付録2種類つきだそうです。
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