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2016'08.05 (Fri)

文化学園服飾博物館 「世界の刺繍」(2)

文化学園服飾博物館 「世界の刺繍」(1)の続きです。

1Fは日本刺繍や日本の刺しゅうの展示です。
昔々の古裂から帷子、小袖、打掛など、そして、西洋から影響を受けた明治以降の技法のものなどもありました。

着物の展示は何回か見たことあるように思うのですが、今回はテーマが刺しゅうで、刺しゅうの布であったり、着物であったりということです。

着物でも刺しゅうはめちゃくちゃ手がかかりますから、どれも宮家、大名家くらいのレベルの高いお着物です。
ほんの少し前に見てきた庭園美術館、つまり朝香宮邸は久邇宮朝彦親王の第8王子鳩彦王が自邸として建てられたものです。
そして、久邇宮家から寄贈された帷子(だったとおもうのですが)など素晴らしい刺繍の着物が展示されていました。

ずいぶん昔、着物をメインにした展示でも大名家の打掛、能の衣装ななどたくさん展示してあったと思うのですけど、とにかく、刺しゅうの着物がテーマの時に展示される着物はどれも桁違いに手の込んだ素晴らしいデザイン・技法のものばかりです。
一つ一つ見ていて実際に刺してみたらと考えるとくらくらしそうになります。
着物自体が絹でこれだけの絹の刺しゅうがしてあるともう宝石以上ではないでしょうか。

1Fも入口に日本刺繍のパネルの基礎が書かれていて、西洋の刺しゅうとの比較・共通点などわかりやすく紹介されています。
2Fもそうでしたが、刺しゅうに見間違えることの多い織物についても書かれていて親切です。
フレンチノットと日本刺繍の相良縫いは似ているのですが違います。
そんなところも展示物を見比べて確認するのも面白いですね。
日本刺繍をする方、西洋の刺しゅうをする方、着物に興味がある方、それぞれに見どころ満載です。

個人的には松の刺繍の打掛が圧巻でした。
日本刺繍は糸の本数や撚りや刺し方、糸の色の合わせ方も無限にあるので、松葉1本1本を変えて刺しているのか、ダイナミックな構図と相まってもはや衣類ではなく芸術品でした。

現代は蚕の種類も生産性重視になってこのような糸を作れなくなってしまったと本で読みましたが、まさにその生産性なんか度外視の時代の贅をつくした絹糸の刺しゅう、実際にどうちがうか見ることができるので、じっくりゆっくり見ていただきたいと思います。

小袖のところで、ふと、思い出しました。
学生を連れて展示を見に行ったときでしたか、ちょうど着物を展示していた時期だったのですが、江戸時代のお姫様の着物はびっくりするほど小さかったです。

たぶん、その時は着付けた展示を見たからだと思いますが、今回は刺繍がメインで、平らな状態の展示なので、着付けちゃったらわからない部分までほんとによく見えます。
前だけでなく後ろもしっかり見られてよい展示のしかただと思いました。

お盆休みもありますが、9月までやっているので、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。


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テーマ : 刺しゅう - ジャンル : 趣味・実用

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