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2016'12.13 (Tue)

パタンナー金子俊雄の本格メンズ服



紀伊国屋書店→パタンナー金子俊雄の本格メンズ服―シャツ/ジャケット/パンツ/コート/小物 S・M・L・LL・3Lサイズ実物大型紙つき

楽天ブックス→パタンナー金子俊雄の本格メンズ服 [ 金子俊雄 ]

104ページ
日本ヴォーグ社:2016年11月26日:発売
金子俊雄:著
日本語

パターンの業務もされているということで、今年は「ファスナーの本」で私のワンピースのパターンをグレーディングしていただきました。
つまり、私がデザインしてMサイズでパターンを起こしたものを、本に載せるためにそのSサイズやLサイズのパターンも作っていただいたというわけです。

そして、出版社のパーティーでは今年もお会いできました。
今年は会社のみなさんともミシンやアイロン、本づくりのお話もできて、よかったです。
くじ引きもすごいのが当たりましたね、おめでとうございます!

紀伊国屋書店の「著者名をお気に入りに登録する」というのがありますが、私は、登録しておきました。
前の本がとても良いと思ったからです。

私の仕事の担当の編集者さんが同じでしたから、少し前からこの本が出ることがわかってましたし、ネットの本屋さんでも出る前からも出た後も洋裁部門1位でしたし、とても期待してました。
そして、やっぱり期待通りの本でした。

私が洋裁を勉強したころの「男子服」の教科書は、それより前の古いものやそれより後の新しいものに比べ、詳しく書かれてませんでした。
だから古いほうの本を、先輩の先生に借りて勉強したり、新しい教科書が出たときは早速買って勉強したりしました。

この本は教科書よりわかりやすいと思います。
写真も多用されていますし、慣れてない人でも作れるように書かれていて、手に入りやすい材料で作れるような工夫もされています。

でもって、パターンもよくて、かっこよいです。
パーティーの会場の隣のスペースには実物も展示されてましたけど、縫製と仕上げアイロンがばっちり。
プロのお仕事です。

【More・・・】

本を作ることについて考えてみますと、本を作るということは、ターゲットを定め、読者のニーズを取り入れて、コンセプトを決める、となると思うんですね。
私も本に作り方を提案する場合は、どの程度の腕前の読者か、やりやすい方法は何か、どの方法が読者が失敗せずに作れるか編集者さんとも話し合って決めます。

今年の最初に出た「ファスナーの本」ですと、コンシールファスナーのつけ方はいろいろあっても、初心者でも、私はカーブがある場所にでも、長い距離にでもつけやすい方法を提案しました。

本の企画に携わったことがない人にしてみれば、片方ずつつけてしまう方法があるのに、なぜにこの方法と思うでしょう。
スカートの後ろ中心のカーブもなく距離もない部分だったり、初心者でなかったら、割って仮止めしてから縫う方法はとらなかったかもしれません。

そういった方法もあるのにそちらを提案しないのは、この、本づくりの基本を考えてのことです。
スカートの後ろ中心のカーブもなく距離もない部分だったり、初心者でなかったら、割って仮止めしてから縫う方法はとらなかったかもしれません。

料理もそうですが、プロの腕前、プロの道具があってのやり方が一番でしょうけど、それと同じやり方の提案を素人にするのではなく、限られた中でよいものが作れるように、手を抜いてはいけないところは押さえ、知識、知恵を使って、素人でもできる方法を提案することが大事かと思います。

この本も同じように、本格的な作り方だったら200もの工程があるジャケットを、読者でも作れるように、よく、よく、考えて提案してくださってます。
この、読者に合わせたさじ加減ができることが、本を作るうえで重要です。


例えば台衿付きシャツカラーの作り方。
上衿の作り方としては大まかに分けて、毛抜き合わせにするか、裏を控える、というのがあると思います。

市販のシャツなどを見ると上衿は毛抜き合わせになっていることが多いのではないかと思います。
これは上衿の裏を控えて作るのに比べ、効率がよく、大量生産には向いています。

でも、慣れない人でもきれいに作れる、という、本のコンセプトを考えると、やはり、裏を控える作り方が向いていると思いますし、違う形の衿などにも応用できるやり方なので、こちらを選択しているところもこの本のよいところだと思います。


それから、いまどきの洋服を作る本でウールの扱い、とくに、アイロンでの「くせとり」などについて載ってる本はほとんど見かけません。
くせとりをするのは、肘やウェストのくびれ、パンツの股ぐりやひざなどですが、これをしてこその洋裁であって、ズドーンというシルエットだったり、綿や麻、あるいはストレッチの生地でのソーイングでは不要だからでしょう。

そういう点で、これこそ洋裁というアイロンの作業が載ってるこの本は、ほんとに大事なポイントが写真で見られて、貴重だと思います。
私もファッションの学校で洋裁を習った時、特に感動したのが、先生のアイロンのくせとりでした。
とくに、テーラーで修業したという年配の先生のウールを扱う手品のような手つきは、今思うと本当に貴重な授業だったのではないかと思います。

今日は非常に長くなりましたが、婦人服の本でもなかなか取り上げてもらえない、きちんとした、それでいて、慣れない人でも作れるよう考えられた作り方を提案しているこの本は、メンズ、レディースに限らず、お手軽ソーイングでなく、洋裁というものをしようと思う人にとって、手元に置いておくべき本かと思います。

今年私が購入した洋裁の本で「一番」です。

お手軽ソーイングしかしたことない方にはちょっと難しいかもしれませんが、シャツや小物類から始めてみてはいかがでしょう。
本の内容が理解できるようになったら、そこからが「洋裁」。
着られる服、から、着たい服を作りたくなるのではないでしょうか。

著者のネットショップ「洋服の型紙屋さん フルール」()で、型紙が購入できます。


そういえば、ネクタイの作り方も載っていますね。
刺しゅうの作品などで身に着けるものを作る場合、刺繍の本の作り方ページは洋裁の本とは違うため、縫い方まではなかなかということもありますので()今日のこの本のような、作り方が的確でよくわかる本を参考になさるとよいかとおもいます。






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テーマ : ソーイング - ジャンル : 趣味・実用

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Comment

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

おはようございます。ともぞです。
以前に書き込みさせていただいてそれからずって
コメントせずすみません。。。
でも、いつも色々と参考にさせて頂いてます!

今回の本!去年に見つけたのですがまだアマゾンレビューも買った方のブログも見つからずで、この本どうなのだろう??
そうだ!もったいないかあさんが書いて下るはずと待っていました〜(勝手にすみません汗)その後年末のバタバタですっかり忘れてしまってましたが^^;
お陰様で疑問が解決しました。
前回の本も持っていますが安心して購入出来ます!
ありがとうございました!
名無し | 2017年01月08日(日) URL | コメント編集

ともぞさん♪

コメントありがとうございます。
お時間のある時、思い出したときでけっこうですよ。
これからもよろしくお願いします。
もったいないかあさん | 2017年01月09日(月) URL | コメント編集

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