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2018'02.11 (Sun)

ウールのブークレ生地で着物用コート

ずいぶんと前のこと。
着物のコートってどういうものだろうと銀座のデパートへ見に行ったとき、すてきなのを見つけたけど、到底、私には手の出せないものでした。
目の保養だけさせていただいて、あとはうちのあるコート生地の中で何か使えるものはないかと考えました。

コート生地って、買うだけ買って縫ってないものが何枚分かあるわけですよ。
着られないというならまだしも、生地の状態だからいつか縫える、と思うと処分もできなくて。
情けない話です。

自己嫌悪に陥っているから、なんとか形にしなくては、と、毎年思うのです。
でも、なかなか作っていられなくて、そんなときにひとまず着物のコートは必要、と思いました。

デパートのすてきなのはパターンを作るのもたいへんそうなデザインだったから、あれこれ考えまして、よく、編みものの本にあるマーガレットと呼ばれるカーディガンを大きくしたものがいいと思いました。

それで、検索してたら、モモンガコートというのを着物コートにしているというのを見つけました。

でも、おなじではおもしろくないので、ヘチマ衿のような衿になるよう、試しながら作ってみました。

昨シーズンは着る機会がなく、この冬はじめて着てでかけました。
なかなかよかったので、ちょっとご紹介。

これは織物で、ウールにナイロンが少しだけ入っています。
巻き毛風なので、ブークレ。

フランス語のboucléで、ループになるように加工された糸のことです。
英語ですとloop yarnです。
この糸で織られた生地もブークレと呼ばれます。

ですから、髪のピンが引っかかっちゃったりして、ちょっと不便なことも。

洋服のコートといいますと、コートに裏地を付けないと滑りが悪くて着にくいですけど、絹の着物の上に着るのですから、滑りはよく、裏がなくても困りません。
この生地は厚手ですし、伸縮もありますし、保温の面でも裏地無しでいけそうでした。

困るのがミシンが使えないほど厚いということ。
全部手縫いで仕上げています。

待ち針も使えませんから、大きな安全ピンを待ち針代わりに。


織り糸を見ると毛糸みたいでしたので、縫うのには黒の並太毛糸を使って、毛糸針で、ほぼ半返し縫いと千鳥がけで縫いと端の始末をしています。
ブークレ モモンガ ももんが きもの コート

着ている様子は黒でよく撮れなかったので、こちらの商品みたいなものだと思ってください。



平らにするとこんな感じで、
ブークレ モモンガ ももんが きもの コート

しまっておくときは四角になります。
ブークレ モモンガ ももんが きもの コート

画像の明るさを加工したりしたのですが、どうしても見えないので、黄色の線を入れました。
わかるようになったでしょうか・・・


ずいぶん昔に、高いとは思ったけどほしくて買った生地でしたが、どんなコートを作ろうと思って買ったかさえ思い出せないほど昔の生地です。
引っ越しのたびに持ち歩き、かさばって邪魔者がられてもいました。

日の目を見られてほんとよかったです。

こういうシンプルなコートを作る場合、生地えらびは慎重に。

スタイリッシュに決められる方なら何を着てもさまになるからいいのでしょうけど、私みたいな貧相な人間ですと、安い生地でシンプルに作ってしまうとかわいそうというか、気の毒な印象になります。
仕立代がない分、いい生地を買うことが大事です。

それに、軽いことも大事でしょうね。
コートを着て疲れてしまうようでは、おでかけも楽しくないですよね。

巻き毛と言いますと・・・

刺しゅう教室で配るプリントにはステッチの名前をフランス語では何というかまで書いているのですが、本ではそこまでは書けませんでした。
というわけで、自分で調べて書いたプリントの内容をまた本に書き込んだりしてるわけですけど。

小さな巻き毛を仏語でboucletteといいますが、point de bouclette はレイジー・デイジー・ステッチのことです。

このステッチも、どう刺しても間違いではないですが、私がいちばんよいと思ったやり方と、応用をいくつか載せています。

『はじめてでもきれいに刺せる 刺しゅうの基礎』
紙書籍版と電子書籍版


紀伊國屋書店→はじめてでもきれいに刺せる刺しゅうの基礎

楽天ブックス→はじめてでもきれいに刺せる 刺しゅうの基礎 [ 安田 由美子 ]
はじめてでもきれいに刺せる 刺しゅうの基礎【電子書籍】[ 安田由美子 ]

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2018'02.10 (Sat)

つくりら クロスステッチ用の布 後編

つくりらの素材と道具の物語は「クロスステッチ用の布」後編は『クロスステッチに使える布』についてです。

うちにあるいろんな布を引っぱり出してきて、撮影してもらいました。
だから、過去のこのブログで見たことのあるものもいくつも登場してますよ。


つくりら 

つくりら 素材と道具の物語 

つくりら 素材と道具の物語  クロスステッチ用の布 後編

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ここに出てくるリネンガーゼですが、クロスステッチ用になりそうと買ってはみたものの、手に余るものでした。
刺せないことはないけどかなりむずかしかったので、取りあげてみました。

左が、DMCの28ct、右がリネンガーゼです。
並べて撮れば比較になったんですけどね。
DMC28ct リネン リネンガーゼ
いつかリネンガーゼで刺したこちらはほんとに『すっかすか』の布で、刺し始めたことを後悔しました。
Agenda2011からAGENDA2011より デザイン:Veronique Enginger 

記事はこちら

それでもこんな『すっかすか』な布でもきれいに刺すにはどうしたらいいかっていうのがよくわかり、「刺しゅうの基礎」でリネンにクロスステッチするときのコツを書く勉強になりました。
なにが、どう、役に立つかわかりませんね。


この本のクロスステッチの生地や25番、5番、8番の刺繡糸を提供いただいているリトルスティッチ()さんには刺しやすい布が揃っていておすすめです。
ドイツやフランスからの輸入クロスステッチ生地も販売されています。

オーナーはとても親切で相談にも乗ってくれるので、ぜひ、お店の方におでかけくださいね。



ここのところ、Amazonでは1~2ヶ月以内に発送、楽天ブックスではご注文いただけない商品、と、品切れが続いていて、紀伊國屋書店も入荷したと思ったら、いつもの「提携先に3冊あります」みたいな表示になちゃってて、なかなか注文しにくい状態のようでした。
いまは、解消されてきたようです。

先日、近所の本屋さんをまた見に行ってきました。
1冊だけありました。
あいかわらず、手芸屋さんにはありませんでした。

ぜひ、小さな赤い本、見つけてくださいね。

リトルスティッチさんでも、「刺しゅうの基礎」販売しています。

『はじめてでもきれいに刺せる 刺しゅうの基礎』
紙書籍版と電子書籍版


紀伊國屋書店→はじめてでもきれいに刺せる刺しゅうの基礎

楽天ブックス→はじめてでもきれいに刺せる 刺しゅうの基礎 [ 安田 由美子 ]
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2018'02.09 (Fri)

ミセスのスタイルブック 2018年春号

ミセスのスタイルブック 2018年3月号

紀伊國屋書店→ミセスのスタイルブック (2018年3月号)

楽天ブックス→ミセスのスタイルブック 2018年 03月号 [雑誌]

226ページ
文化出版局 2018年2月10日:発売
日本語

誌面は春ですね~。
洋裁を仕事としてたときも、本の仕事をしても、季節よりずっと前にものを作るので、気持ち的にはすでに今年の秋あたりのことを考えたりもしています。

それでも、こうして、春のちょっと前に春らしいものを見ると、ああ、春が来るのねと思います。


春らしいものが載っています。
一時期、簡単なものばかり、フリーサイズばかり並んでいた頃に比べると、誌面ではいろんなレベルの服が並んでいるように見えます。

好みのものあり、そうでないものもありですが、いろいろあってよいと思います。

きものでもケープって着ますけど、洋服にも和服にも合いそうなケープも載っていましたよ。
薄手のコートなんかも春にはほしいアイテムですよね。

特別付録はパターン作り完全マニュアルで、パターンは特別付録で完全に理解できてしまうほど単純ではないですが、けっこう役に立つことが載っているので、習ったことのない方は保存版にしておくとよいと思います。

こういうのって、数をこなして理解していくということもあるので、まずはいろいろやってみることですね。
お手軽ソーイング本では???というパターンもありますから、理解してからそういう本を見ると、おかしな点を見つけることができて、結果、本を頼ったのに失敗する、ということもないかとおもいます。

パターンも慣れてくると、いい線か悪い線かわかるようになってきますが、そうなるまでにはちょっとたいへんなんですね。
わかりやすく描かれていますから、少しでもいい線が描けるように、こういうのを参考に勉強するといいと思います。

近々、こちらも発売になります。


紀伊國屋書店→誌上・パターン塾   4 ワンピース編



ところで、去年は桜が咲くのが遅かった、といわれて、え?そうだったかなと思ったのですけど、それは去年はその時期、原稿書きで缶詰状態。
それで、気がついたら桜が散っていたからです。

去年の今頃から原稿を書きはじめていたんですよね。

『はじめてでもきれいに刺せる 刺しゅうの基礎』
紙書籍版と電子書籍版


紀伊國屋書店→はじめてでもきれいに刺せる刺しゅうの基礎

楽天ブックス→はじめてでもきれいに刺せる 刺しゅうの基礎 [ 安田 由美子 ]
はじめてでもきれいに刺せる 刺しゅうの基礎【電子書籍】[ 安田由美子 ]

今年は東京は3月の終わり頃が開花時期のようですね。

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2018'02.08 (Thu)

冬の和装の備忘録

寒いけど、スギ花粉飛んでるって、家人が言い出しまして、いよいよ、外に洗濯物が干せなくなりました。
家人のスギ花粉センサーはかなり感度が高いと思っていましたが、ほかにももっと早くから飛んでいるのがわかる人がいるそうです。
すごいです。

春は遠いようでいて近くまで来ているんですね。

お店にはすっかり春物が並んでいて、ちょっと寒いから何か~と思っても、すでに冬物を買うことはできません。

だから、こちらも、今年すごくありがたかったので紹介しよう、と思っているうちに売り切れちゃってました。



スマホ対応ということでしたが、残念ながら何回か試したものの反応はしませんでした。
でも、別にそれは関係なく、着物のとき、これをはめているといないとでは全く違っていました。

12月に雨の日に短い手袋で出掛けたときの腕の寒かったことといったら。
傘を持つために腕を曲げるとますます寒いんですよね。

1月はこの長い手袋で出掛けましたので、ほんとに暖かかったです。

以前も紹介しましたけど、着物って風が吹いたりすると腕が寒いから、中にも、そして外の長い手袋も両方大事ですね。

ただ、電車の中やお店の中は暑く感じるくらいなので、ほんとによく考えて下に着るものを組合わせないといけないと痛感しました。







足袋は裏がネルのものだけでは寒いけど、カバーをはくか、シルク混のハイソックス+足袋のどちらかで、足下はわりと大丈夫でした。

着慣れてない人間の備忘録ということで。


備忘録といえば、こちらの本も、刺しゅうの備忘録みたいなもの。
気がついたことをどんどん書き加えていって自分だけの教科書&ノートにしていただきたいです。

私も全部覚えていられるわけではないので、自分のために作ったみたいな本なんですよ。
実際、ときどきこの本で確認したり、思いついたことを書き込んだりしています。

『はじめてでもきれいに刺せる 刺しゅうの基礎』
紙書籍版と電子書籍版


紀伊國屋書店→はじめてでもきれいに刺せる刺しゅうの基礎

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2018'02.07 (Wed)

つくりら クロスステッチの生地の話

つくりらの素材と道具の物語は「クロスステッチ用の布」についてです。

長いので2回に分けています。
(9日現在後編がアップされていますが、訂正箇所があるので、また別にお知らせします)

つくりら 

つくりら 素材と道具の物語 

つくりら 素材と道具の物語  クロスステッチ用の布 

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「刺しゅうの基礎」でもクロスステッチについて書いています。

クロスステッチの本に書いてあるのより、くわしく書いたつもりです。
というのは、クロスステッチの本というのはわりとアイーダのような布で刺すことを前提にしているようにおもいます。

アイーダだとどちらの方向に進んでいってもクロスの目の形はほぼ一定です。

それが、リネンの場合は、糸と糸の間が開いているので、進む方向によって目の形が違ってきますから、きれいに刺す、にはいろいろコツのようなものが必要になってきます。

きれい、といっても、織物の中の柄のようにぺたっとした針目をきれいと思う方もいらっしゃいますし、一目一目がぷっくりとしたものがきれいと思う方もいらっしゃいます。

私は後者が好きですが、ほかにも、裏を渡る糸が縦になるのが大事、糸を短く済ませるように進むのが大事、と考える方もいらっしゃいますので、それら、それぞれの特徴と刺し方をまとめて掲載しています。

リネンでの刺し方などは載せられましたが、材料については詳しくは載せられなかったので、つくりらの方で写真で確認していただくと、さらにわかりやすいかとおもいます。


この本のクロスステッチの生地や25番、5番、8番の刺繡糸を提供いただいているリトルスティッチ()さんにはドイツやフランスからの輸入クロスステッチ生地も販売されていますので、ぜひ、お店の方におでかけください。

リトルスティッチさんでも、「刺しゅうの基礎」販売しています。


『はじめてでもきれいに刺せる 刺しゅうの基礎』
紙書籍版と電子書籍版


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2018'02.06 (Tue)

スカーフを半分にしたら

絹が引っかかってしょうがない・・・のうちの一つがシルクのスカーフ。

義母に頼まれたんですよ。
もらったスカーフが長いから半分にしてほしいと。
88×176㎝、つまり、88㎝×88㎝のスカーフが同じ柄で2枚続いているというもの。

88×88だったら普通に使えるけど、2枚分つながっているとうまく使えないから、私に縫ってほしいと、前から言っていたのです。
背が高い方がくださったのでしょうか?
義母は背が低いわけで、そういう人が176㎝ものスカーフをもらっても使えない、というのはもっともだと思いました。

だけど、シルクのスカーフの生地で、2メートルほどの撚りぐけ、って、指先は割れてたり荒れてたりしているし、目はかすんでいるし、相変わらず体調不良だし、正直言ってやりたくはないもの。

スカーフを渡されてからずいぶん経ち、春も近いので、しょうがないか~とやってみました。

半分に切ってそれぞれを撚りぐけ。
シルク スカーフ 裁ち端 端 撚りぐけ よりぐけ 
シルク スカーフ 裁ち端 端 撚りぐけ よりぐけ 
左がよりぐけ、右が元々のスカーフのミシン目です。


本当はもっと細いミシン糸でやる方がよく、白の100番の絹糸などをスカーフの縁の色に合わせて染めればいちばんよかったのですが、手持ちの50番に結構近い色があったので、まあいっか、という感じでやっちゃいました。

100番の絹糸なんてちょうどいい色はないし、買えたとしても残ってただ無駄になるだけなので、こういう場合は白を自分で染めるのが手っ取り早く安上がりです。

で、撚りぐけで、1本のミシン縫いを芯にしてやることもあるんだけど、それだとちょっと硬くなるので、ミシンがけは無しで。

そうすると、ちょっとやりにくいのですね。

裏地などを縫うときに使う硬化スプレーを利用するという手もあるのですが、正絹ですと染みになることもあります。
硬化スプレー

この生地、しみになるので、硬化スプレーは使えませんでした。

しょうがないので、くけ台と引っぱり器(かけはり)で、地道にコツコツと・・・。


で、義母はたいそう喜んでくれまして。

お友達がこういうのをしっかり見つけるわけです。
ブラウスとスカートのとき()などもそうだったようで、お友達が私もお願いしたいわね、って言うんだそうです。

そこで、「何か縫い物を頼みたいと言われることがあっても私は絶対やらないから。」と、念を押しておきました。
ここ、大事です。

そして、「たとえお金をたくさんいただいてもやりません。」と付け加えておくことも大事です。

この本を作ってるときも、本作りというのがたいへん、胃腸が悪いのにやらなくてはいけないのがたいへんというのはわかってもらえてなかったようです。

とにかく、体調十分でもないし、締め切りが迫ると胃が痛むし、簡単に縫ってるように見えても、簡単に書いてるように見えても、簡単に刺しゅうしてるように見えても、それなりのものを作ることはたいへんなんだと、常々周囲に言っておくべきです。


ところで、久しぶりにインスタグラムをチェックしていたら、また、何人か本を買われた方を見つけました。
話題にしていただいてありがとうございます。
そういうのを見つけると、元気が出ます。

『はじめてでもきれいに刺せる 刺しゅうの基礎』
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